本日は「猫の風邪」について調べてみました。
「猫だって風邪をひきます」治すには費用がかかるのは当然。
なんとなく「風邪」って人間には「寝ていれば治る」一過性のモノの様な
感覚ですが、猫にとっては命取りになったり、シッカリ治療しないと
後遺症が残る可能性もあります。
重要なのは「猫風邪」は実際には「風邪」ではないケースもある点です。
風邪に限りませんが、猫が入院することになると、治療費のほかに
入院費が一日3000円~5000円程度はかかります。
(ただ地域差やクリニックにより異なります)
しかも・・それにプラスして、初診の場合「初診料」(><)
多くの場合、抗生剤かインターフェロンの連続投与が必要になる
ケースが考えられますので、その場合は上記の金額にプラスして
一回1万円~となるようです。
つまり、「初診で点滴だけで入院なし」 のケースでも
1万円は想定しておくべきをとなります。
2、3日入院して3万円以上かかった~となるケースも当然想定内に。
決してボラれれているわけではないようです。(トホホ・・)
後述しますが、そうならないためには、
やはり「予防」の意識と実践が大切。
また一度治療を開始したら途中で辞めず完治するまで続けましょう。
治療費が明言できないのは猫風邪に種類があるからです。
一般的に言われる「猫風邪」と呼ばれる病気は3種類あります。
②【猫カリシウイルス感染症(FCI)】
③【猫クラミジア感染症】
.
人間と猫では風邪は移るかといえば、ウィルスの種類が違うため
人と猫との間では風邪は移りません。ただ、ウイルスではないクラミジアによる感染症は、
まれに人に感染して結膜炎が起きた例が報告されているそうです。
①【猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)】
猫の代表的な鼻風邪で重症化しやすい病気
※同様に「猫風邪」と言われる猫カリシウイルス感染症もあり、
混合感染する事も多い事から「ウイルス性呼吸器感染症」と
総称されることもあります。
◎危険度: ★★★★★(病気の進行が早く、死亡する危険性も高い)
◎原 因: 猫ヘルペスウイルス1型による呼吸器感染症。
感染猫からの接触感染、空気感染
(クシャミ、鼻水、目ヤニ、よだれ、排泄物など)
具体例:猫の食器による感染
感染猫の使用トイレ
母子間のグルーミング
感染猫に触れた人間から間接的感染
◎季 節: 免疫力の弱った猫、仔猫など冬に多く見られる
◎潜伏期間:発症まで、2~10日程度の潜伏期間
◎症 状
感染後、3~4日で急に元気・食欲がなくなり、発熱。
風邪の様々な症状(激しいくしゃみ、咳、鼻水、目やに、涙眼、結膜炎、
発熱、食欲不振)結膜炎(鼻水や目やに)で顔の汚れが目立つように。
よだれを出す猫もいます。
②【猫カリシウイルス感染症(FCI) 】
猫の「インフルエンザ」とも呼ばれます。
◎危険度:★★★★
ヘルペスウイルスよりも症状が軽い場合が多く、通常1~2週間で回復する。
ただし、肺炎を引き起こすと死亡する事もあります。
◎原因:カリシウイルス感染猫との接触感染
くしゃみなどの空気感染
人間の手、衣服、猫の食器・トイレなどの事もある。
◎季節:冬に多く見られる。
◎潜伏期間:感染後、約3日
◎症状
鼻水、くしゃみ、発熱、食欲不振の猫ウイルス鼻気管炎に似た風邪の症状
涙や鼻水、結膜炎、舌・くちびる・口の中・鼻の頭の潰瘍
口のなかや舌に潰瘍や水泡(痛みからよだれ、口臭がキツクなりエサが
食べられなくなり体力低下)軽度の肺炎や多発性の関節炎を起こすことも。
肺炎(子猫がじっとうずくまり呼吸が荒くなったら要注意)
多発性の関節炎を起こすこともあります。
腸で感染してとくに症状は出さないものもあります。
3種混合ワクチンでカバーされている病気です。
この意味で予防ワクチンは猫風邪の予防にも意味はあるといえます。
③【猫クラミジア感染症】
猫クラミジアという「微生物」によって引き起こされる、結膜炎、鼻炎、
呼吸器症状など、一連の症状のこと
◎危険度:★★★★
◎原因:キャリア猫からの接触感染
まれに人間にも感染猫の目ヤニや鼻汁を手に付け、それを眼にやると、
結膜炎を起こすことがあります。
◎潜伏期間:3~10日
◎症 状
粘着性の目ヤニを伴う慢性持続性の結膜炎(目の周りの腫れ)で経過が
長いのが特徴ですが、簡単に区別はできません。
通常は片方の眼の炎症から始まります。
鼻水、クシャミ、咳、気管支炎や肺炎などを併発し、重症になった場合には
死亡してしまうこともあります。
3種ワクチンを接種している猫で涙眼や結膜炎が少し長くみられた場合には、
感染の可能性があります。
【参考】
症状から分かる病気【猫編】vol.3「鼻水・くしゃみが出る」
SWEETCATささねっと 猫情報
子猫のへや
一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム
猫の風邪の予防
猫が風邪を引く2大原因
②飼い主さんが外からの病原体の持ち込み
.
したがって・・・
②飼い主は帰宅後、手洗いと服や靴などからの感染に配慮
.
猫の風邪の予防は、猫ではなく 「飼主」 がするもの
・・・だと肝に銘ずるべき。
高齢猫のワクチン摂取は獣医師さんと相談の上で状態を見て判断しましょう。
「そのうち治るんじゃない?」 と安易に考えず、猫の鼻水やくしゃみの様子を
よく観察し受診を受けるようにする。
子猫の頃からワクチン接種は心がけた方が良いでしょう。
ですが、猫も高齢ともなるとワクチン自体が猫の体に負担となる場合もあります。
(ワクチン自体が病原菌を植え付けて免疫をつけるもののため)
予防ワクチンと予防意識が猫風邪を防ぐ